
いい革というものはおいしそうなものである。
坂本龍一と岡村靖幸との音楽談義をyoutubeで聞きながら仕事をしているのですが、プロはこのレベルで音楽を聴いているんだな気付かされます。岡村「アメリカで流行っている音楽が凡庸すぎて、何か意味があるんじゃないかと思うわけです。」、坂本「素ではなく、何か意味があるでしょう。」というような会話があって、そういったことは革小物の世界にもあるなと思いました。
絵画を例にとると、ピカソが晩年幼児性のある絵を描いていましたが、ピカソはデッサンも当たり前に高レベルで行うことができて、美術史の文脈の中であの表現方法に辿り着いたんだと思うのです。
逆に、基礎がなく、文脈を理解せずに、はじめから凡庸なものを意味ありげにみせる。
そういったどの世界にもあるようなことに腹立たしさを感じます。