2018/11/20 18:05
ブルックスブラザーズブラックフリースのタキシードシャツ。プリーツがエレガント、それでいて素材はブルックスブラザーズと言えばのオックスフォード生地。カジュアルなオックスフォード生地とドレスの要素が混ざり合った、アンバランスが最高な一着です。
以前からこのプリーツを革小物に取り入れたいと試行錯誤していたのですが、なかなかイメージするものができませんでした。革のテープを縦に並べて縫ってみても、う~ん。とても単純な事なのですが、革のテープを横にすると、なんかしっくりくりくる。また、革のテープが行儀よく並んでいると、それはそれで上品なんだけど、何かが違う。そこで、革のテープを1本だけ斜めにすると、荒々しさや、言葉ではうまく説明できない目の錯覚のようなものがあって腑に落ちる。
中に入っているものが多ければ、革のテープは松ぼっくりのかさが開くように広がって、少なければしぼんでいく。まるで呼吸をしているように。「革のテープ」は自分にとって新鮮な装飾で特別な意味のあるものにしたいと思ったので、以前に訪れたフランスはヴァンブの蚤の市で買ったアンティークのスカルの刻印を押すことにしました。
私は今を生きるという言葉が好きでホームページのURLもliveinthepresent.netにしています。過去も未来もなくて、感じることが出来るのは今という瞬間の連続だけだからです。生の反対は死で、その象徴が骸骨(スカル)。その刻印を入れることによって、瞬間をより意識できるかなと。スカルって怖い柄だけど、この刻印のスカルは愛嬌があって、間が抜けていて好きです。これからこのシリーズでいろいろな物を作っていきたいです。