2018/12/27 12:43
一見何の変哲も無い軍物のシャツ。実はマニアからすると垂涎の品なのです。簡単に説明すると、1960年代アメリカのPX品です。PX品とは基地内の売店で販売されている商品のことで、軍から正式に支給される官給品ではありません。
およそ1年前にこのシャツを素敵に着こなしている方を見て、絶対に欲しいと思い探し始めたのですが、50年以上前のものなので簡単に見つかるはずもなく、今年のクリスマス前にやっと見つけた次第です。数年前であれば数千円で買えたようで、少し高いかなと思ったのですが、今後出会える保証もないので思い切って買いました。フランス軍のM-47パンツしかり、10年前は普通に買えた物がどんどん買えなくなっていて、体感ですがM-47のいいサイズがメタルスライムなら、trooperのシャツははぐれメタルくらいの出現率だと思います。
また、このシャツの希少性には素材が関係しています。通常ミリタリーものは耐久性が重視され、コットンサテン生地やリップストップ生地が主流なのですが、このシャツはコットンポプリン素材というワイシャツやシーツに使われる素材が使われています。通常の生活では十分な耐久性があるのですが、軍人としての生活で使われる耐久性は無いためすぐに製造されなくなったそうです。
大きな胸ポケット、ほどよい大きさの襟、コットンポプリンのシャリ感、茶色のボタンの厚さと質感、何度見てもほれぼれとする完成度の高さ。着丈が長いので、お直しに出してから愛用したいと思います。
書き忘れましたが、デッドストックです。笑