お久しぶりです。神戸・大阪・京都を見物してきました。これからしばらくの間は見物記を書いていきたいと思います。

昨年訪れたときは閉まっていたので、2年越しとなった深夜喫茶銭ゲバ。大好きなＮＨＫのドキュメント番組７２時間に、味園ビルが特集されていてその存在を知ったバー。今回は店主ムヤニーさんのtwitterを事前に確認し、オープン後に味園ビルを訪れた。

入口の銭ゲバの看板に明かりが点っているのを見ると、胸がざわつく。日頃飲みに行く機会も少なくバーというものに馴染みもないのに、気付いたらドアを開け、店主ムヤニーさんの「何名ですか？」の声に人差し指１本をかざし「1名」と応えていた。カウンターを案内され、チャージ等システムの説明を受け、ハイボールを注文する。

ハイボールを飲みながらカウンターに座る人たちの雑談に耳を傾けていると、ムヤニーさんや他のお客さんが話題をふってくれる。気遣ってくれる優しさが嬉しい。話をしていると、あるお客さんが何かを配りだした。話を聞くと、そのお客さんはレズ向け風俗店のオーナーで、配った物は体を傷付けないための指用コンドーム。海外では指用のコンドームがある程度普及しており、日本でも普及しようとメーカー担当者が大量に置いていったものだという。レズ向け風俗に、指用ゴム、ありそうでないところをうまく探すよな。心から感心するし、世の中には発想豊かな人達がいて、日夜しのぎを削っているんだな。と非常に勉強になる。そんなやりとりをしていると、銭ゲバのステッカーや帽子を作っている業者さんが現れる。

業者さん「銭ゲバステッカーの豹柄バージョンの調子どうですか？」

ムヤニーさん「ぼちぼち。豹柄って普通だから。顔とか付いてた方がいいかも。」

業者さん「豹柄着てるおばさんも、最後には顔付きにたどり着くっていいますもんね。」のような話を関西弁で。

いろんな職業の人が集まり、いろいろな視点で、雑談の中からアイデアをブラッシュアップしていく。大人には様々な人が集まるこんな遊び場が必要だ。深夜喫茶銭ゲバは、一見さんにも優しく、ゆるく、刺激的な、大人の社交場。是非一度訪れることをお勧めします。