ダッフルコートはもともとイギリスの漁師や海軍の軍人が着ていたもので、私の大好きなミリタリーアイテム。
そして、この特徴的なショールカラーのダッフルコートのデザインも、もともとイギリス軍のダッフルコートとして1910年頃から存在していました。色は生成りでもっとかわいらしいイメージですが。
このコート自体は10年前くらいのものですが、それより前の高校生の頃、同色、同裏地のフード付きロングダッフルを着ていました。流行のアイテムだったダッフルコートを着ていることが嬉しくて、トグルにひっかける革ひもが擦り切れるまで着たこと思い出します。
そんな思い出のあるダッフルコートですが、欠点である重さに耐えられない年齢になってきましたので、軽く羽織ることのできるフードなしのショートダッフルを選びました。色はスクール感が出ないようあの頃と同じチャコールグレー。
ただ、それでも難しいのがこのショートダッフルの着こなし。丈は長い方が大人っぽくなるのですが、ショート丈。
トグル自体かわいらしいデザイン、また革ひもではなく麻ひもなのも子供っぽさに繋がっています。
いろいろと考えてみて、コート以外をダッフルの持つかわいらしさやメルトンのもつ温かみから離れたものにすることでうまくまとまるようになりました。インナーをハイゲージのニットやシャツにしたり、逆にスポーティなフリースにしたり。パンツは光沢のある素材のもの、極端にいえばスラックス。打ち込みの強い光沢のあるチノやデニムスラックスもよかったです。単純に丈が長くなるだけで大人っぽくなるので薄手のオーバーコートを着てしまっても子供っぽさは薄れます。敬遠されがちなアイテムもいろいろ考えながら着ると楽しいですね。
ちなみにこのコートのブランドはグローバーオールですが、イギリスの某ブランドの別注品で、コートの合わせがパタパタと開かないようホックがついています。単純なことですがありがたい仕様です。