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ファッションに合わせて、いろいろなスタイルの帆布のトートバッグがあってもいいはずなのに、世の中にはカジュアルなトートかハイブランドの非常に上品なものしかありませんでした。その間がないなと感じたのです。金色の金具をつけた高級感ではなくて、素材の良さからあふれ出す、仕立ての良さからあふれ出す上質感。そして工業製品ではなく、人の気配を感じられる。
私が持ちたい物は上質で、それでいて気負わず使えるものです。
上質感というのは細かな配慮の積み重ねが生むと考えています。そこで私がこだわったポイントは4点。1つ目は、内縫いにし極力ステッチを表に出さないようにしたこと。縫い目が少ない方が美しく感じます。2つめは、汚れやすい持ち手をレザーにしたこと。その際に1枚革ではなく、二枚の革を張り合わせて縫うことにより、強度と触り心地のよさを追求しました。3つめは、内側の生地の端をロックミシンで仕上げるのではなく綾織のテープで挟み縫製したこと。内側を見た際の美しさが違います。4つめは、バッグの底に底鋲をつけて底が汚れないようにしました。最初は鉄の底鋲を付けたのですが、重さが気になったのでプラスチックの底鋲に変えました。心配した安っぽさはなくむしろポップな感じがでてよいと感じました。絶対に底を汚したくない気持ちが強く底鋲の数は多めですが、鞄がスパイクシューズ履いているみたいでなんかおもしろいです。底鋲の数は減らすこともできます。S.M.Lの3サイズ展開です。お問い合わせはお気軽に。