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デッドストックで購入したフランスのヴィンテージのモールスキンジャケット。
当初黒光りしていた生地の面影はなく緑がかった色落ちをしています。ビンテージのモールスキンジャケットの黒色は、年代によって使われた染料の違いから赤っぽく色落ちするものと緑っぽく色落ちするものがあり、確か赤っぽく色落ちする方が年代が古かったような気がします。また、胸ポケットが小さいほうが年代が古いです。
私は古いものがいいという考えはなく生地の雰囲気さえよければ現代ものでも構いません。しかし、残念ながら日本メーカーのモールスキンジャケットの復刻版は生地が全く別物です。生地の厚さや目の詰まりかたが古いものとは全く違うのです。デニムもそうですが、これだけ科学が発達しているのでいくらでも当時のものを再現できそうなのに、それができないのは不思議です。是非オリジナルに近い生地を再現していろんなものを作って欲しいのに。
ヨーロッパは服飾文化の歴史が長いからなのか、ただの作業着であるモールスキンジャケットも非常に丁寧な作りで魅力的です。ポケットや袖の細部を見て貰うと分かりますが、本当に美しいですね。反対にアメリカものは雑です。大統領選の仕組みからも分かる通りアバウトで大雑把、ただそれもまた魅力なんですよね。
以前のブログにも書きましたが、オリジナルの襟の形が苦手なので、ラウンドカラーにお直ししています。